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子犬・子猫に適切なワクチン接種を

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◆なぜワクチンを打たなければいけないの?

 

 ペットとして代表的な犬や猫も、最初は母乳(正確には初乳)から栄養と一緒に感染症などに対する免疫=移行抗体をもらうことが出来ます。

 しかしその抗体の効果は生涯続くわけではなく、生後45日~50日で効果が薄れ始め、どんどん効果がなくなっていきます。抗体がなくなると感染した際に発症、重症化してしまう可能性が高くなるため、それを防ぐためにワクチン接種が必要なのです。

 

この効果の薄れ始めが1回目のワクチン接種のタイミングになります。

 

 効果が切れるタイミングでワクチンを打てばいいのでは?と思われる方もいるかもしれませんが、ワクチンの効果が発揮されるまで2週間ほどの期間が必要で抗体がなくなった時に打っても2週間無防備な期間が出来てしまいます。

 

 さらに厄介なことに移行抗体が体内にあるうちはワクチンの効果がなくなってしまうため、はやくワクチンを打ちすぎても効果がありません…

 

◆2回目、3回目の接種について

 

 2回目の接種は、猫では3週間後、犬では1ヵ月後が目安と言われています。

 1回目のワクチン接種の際は、まだ移行抗体が残っている可能性があり、ワクチンの効果が十分に発揮されていないことが考えられるため、2回目の接種が必要だとされています。

 3回目については病院の方針、獣医師の考えによって変わってきます。不安ならば獣医師さんとよく話をしてみるといいと思います。

 よく相談に乗ってくれる獣医師さんや、話を聞いてくれる看護師さんがいる病院を探すことも、ペットの健康を考えるうえで重要になります。

 

 2~3回のワクチンを接種後は、年に1回のワクチン注射を行うことにしている病院が多いようです。病院によってはワクチンの接種時期にはがきを送ったりしてくれるので、忘れやすい人も安心ですね。

 

 次回の記事ではワクチンの中身や、それによって予防できる病気、狂犬病予防について話をしていきたいと思います。