働く犬たち
犬はその能力を活かし多くの場面で人間を助けてくれています。
今日は現場で働く犬について、どのような仕事に従事しているのかを見ていきましょう。
警察犬
人の残した臭いをもとに足取りを追ったり、遺留品や行方不明者を探しだす
⇒足跡追求
現場に残された遺留物のニオイを嗅ぎ容疑者選別に役立てる
⇒臭気選別
一定の地域内で迷子や行方不明者を探す
⇒捜索
この3つが主な活動になります。日本では以下の7種が警察犬として認められています。※嘱託警察犬は審査会に合格すればどの犬種でもなることが可能です。
認められている犬種
エアデール・テリア
コリー
ボクサー
麻薬を探せるように訓練された犬で、日本では主に税関で活動しています。
・貨物の中のニオイを嗅ぎ取り荷物をひっかいてハンドラーに知らせる
⇒アグレッシブドッグ
・旅行者が隠し持っている麻薬を探知し、その人物の横で静かにお座りすることでハンドラーに知らせる
⇒パッシブドッグ
土砂崩れや地震、台風などで倒壊した家屋や流れ込んだ土砂の中から生存者を捜索するのが仕事です。
1995年の阪神淡路大震災の時、スイスから派遣されてきた災害救助犬の活躍が、日本での認知度を高めました。災害被害が多い日本にとってこれからも活躍が期待されています。
がん探知犬
最近注目を集めている探知犬のひとつです。アメリカでは1990年代からがん探知犬の研究が始まっており、肺がんと乳がん患者の呼気で9割の確率で的中できたという報告があります。
日本ではトレーニングを受けた犬が、人の尿に含まれるがん患者特有のニオイ物質を察知できるようになりました。その的中率は99.7%ともいわれています。
最近ではイギリスやフランスでも研究が盛んにおこなわれています。