第2回 犬の訓練(しつけ)について
今日は前々回の続きとなる犬の訓練(アイコンタクト・スワレ・マテ・フセ)について話していきます。
⇓第1回 犬の訓練(しつけ)について⇓
https://blog.hatena.ne.jp/Amycole/petseekers.hatenablog.com/edit?entry=26006613613996945
◆訓練を始める前に
訓練を始める準備として
①ご褒美を準備する(おもちゃ、おやつ)
②家族で訓練する場合、指示語(声符)や訓練に対する考えを統一する
訓練は犬が飼い主に集中して飼い主のほうを注視していることが重要になります。
食べることが好きな子はおやつでなく普段食べているフードでも問題なくと飼い主を注視してくれます。
おもちゃを使う際は犬をリードに繋いだ状態でひも付きのボール等を犬の本能を刺激するよう、獲物が逃げているように動かして遊んであげてください。ただし注意することとして、主導権は常に飼い主が握っておくことです。たまにおもちゃを取らせてあげたり、おもちゃの引っ張り合いをする時も飼い主がリードし犬が一人遊びをする状況は作らないでください。
犬に集中させることで訓練の効果を高めることが出来ます。
◆犬の基本訓練
犬の訓練では必ずできるようになってほしい指示(コマンド)があります。家庭犬のしつけで悩んでいる方も、これらが出来ることで解決する悩みもあると思うので、声符(命令に使用する用語)と一緒にぜひ覚えてください。
・アイコンタクト「名前を呼ぶ」
→名前を呼んだ際にすぐに飼い主のほうをみるように訓練してください。いつでもアイコンタクトが取れることで犬が興奮している時でも飼い主のほうをみることで犬を安心させ興奮を鎮めることができます。信頼関係を育むと同時に主従関係をはっきりさせる意味もあります。
訓練方法:おやつを手に持ち、犬の名前を呼んでください。その時おやつを持った手を自分の両目の間に持っていき、犬と目が合ったら褒めておやつを与えてください。「名前を呼ばれた時に飼い主のほうを見るといいことがある」ということを繰り返して教えてください。
point:名前は連呼しないように注意。
・停座「スワレ」(おすわりでも大丈夫です)
→犬が腰を落として座り、動かなくなる状態。犬の突発的な行動を制御することができます。
訓練方法:おやつを持った手を鼻に近づけ、犬が手を見ていることを確認したら「すわれ」と指示します。その時手を犬の後頭部にずらすように持っていき、犬が自然に上を向くようにします。それで座らないときは犬のお尻を上から軽く押してあげると座りやすくなります。座ったらすぐにおやつを与えてください。
・待て「マテ」
→指示で動かなくなり、解除するまでその状態が続く、犬の望ましくない行動を抑制することが出来ます。
訓練方法
①「スワレ」の指示をだし、犬の正面に立ちます。
②「マテ」の指示をだし顔の前に手をかざし、1秒たったら褒美を与えます
point:2秒、3秒と長くし、10秒まで伸ばしていきましょう
③10秒待てるようになったら待たせた状態で少しづつ犬から離れます。
point:離れる距離も距離を2歩、3歩と伸ばしていきます。
④「マテ」を覚えたら「ヨシ」という解除語も教えます。
・伏臥「フセ」
→地面に胸をつけてじっと動かなくなる状態のことです。
訓練方法
①「スワレ」の指示からご褒美を鼻の前に持っていき、手を少しずつ下に下げていきます。犬も下を向き顔が下がっていき胸を地面につけてフセの状態になります。
②フセの状態になった瞬間に「フセ」の指示をだし手からご褒美を与える。
point:どうしてもフセをしない時はしゃがんで足を山なりにし、下からご褒美をちらつかせフセの状態でくぐらせます。
犬に無理に「させる」ことは、犬の感情を殺してします原因になりえます。犬の様子をよく見て、訓練を行っていきましょう。
訓練は人にとっても犬にとっても根気がいる作業です。根気強く行なっていきましょう。
訓練のコツは犬に「訓練=いいこと」と認識させることです。訓練が終わったら思いっきり犬と遊んであげてください。