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猫とコミュニケーションをとろう!

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 今日は猫の感情表現について私と一緒に学んでいきましょう!

 

猫は本来単独で行動していたこと、薄明薄暮性動物で薄暗がりが活動時間であったこと、犬と比べると口の面積も小さく顔は平べったいなどから、表情の変化は犬よりも限定的に感じるかもしれません。

 ですが猫のひげや目、耳、尾をつかった顔のパーツの動きから恐怖心や攻撃心、興奮、安心などの感情の変化を観察することができます。

 今日は「ちょっとわかりにくいけどそこが可愛い猫の表情」について勉強し、猫についての理解を深めていきましょう。

 

「目」からわかる感情

恐怖心や不安感が強いと瞳孔が開きます。猫同士の争いでは相手と目を合わせることは敵意を示す意味がありますが、友好的な相手にはゆっくりとした瞬きで敵意がないことを伝えてくれています。

猫と目が合った際、ゆっくり瞬きをしてみてください。猫ちゃんも瞬きを返してきてくれることがありますよ!

 

「耳」からわかる感情

平常時、落ち着いているときはやや横向きです。

恐怖心が強い→耳を伏せて小さく見せます

攻撃心が強い→耳を反らせて大きく見せます

 

「ヒゲ」からわかる感情

リラックス時はなだらかにカーブしています。攻撃や興味の対象があるとヒゲをぐいっと対象に向けます。弱気の時は顔に沿うように手前に引きます。

ヒゲが感情で動いちゃうのはなんとも可愛いですよね

 

「尾」からわかる感情

尾は顔以外のわかりやすい気持ちのバロメーターです。猫の体の部位の中でも尾の向きや太さは特に感情が表れます。

 

・尾を膨らませる

 攻撃心の増大によって膨らみます。膨らませながら直立させるときは攻撃心と恐怖心が混在した状態です。びっくりしたときなんかもボッ!と膨らんだりします。

 

・尾を直立させる

 相手に対して友好的な時は尾をピンと立てて近づいてきます。飼い主に対して甘える時によく見られます。

 

・尾をぶんぶん振る

 犬は友好的な相手と対面すると尾を振りますが(攻撃的な表現で尾を振るときもあります)、猫は好意を示すために振ることはありません。興奮している時や気に入らないことがあっていら立っているサインです。

 

・尾を体に沿って丸める

 尾を目立たないようにするしぐさです。恐怖心に満たされていて自分を少しでも小さく見せようとしています。

 

人間は大きな猫?

「猫は人間を自分と違う生きものだとは認識しているとする証拠が見当たらない」といった学者がいます。「犬は人を自分とは別の生き物だと思っているのが実証されているが、猫については確証がない」というのです。

 飼い主のとなりで寝る猫は遠慮という言葉とは無縁で自分の寝心地を追求しますし、飼い主のトイレやお風呂についてくる猫は「見守り」ではなく、その行動に「参加」していると思われます。ことから人間のことを「大きな猫」と思っている節があると言われています。

 「大きな猫」がやることに興味津々で、または大喜びで参加しているのだとすると、猫の行動が理解できてくるような気がしますね。

 人間をいつの間にか猫の世界に引き込んでくれる猫たちは、とっても魅力的で可愛い生き物だと、改めて感じさせてくれます。