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飼い主が出来る猫の健康管理

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前回は動物病院との付き合い方について勉強しましたね。

今回は飼い主ができる猫の健康状態のチェックについて学んでいきましょう。飼い主だからこそ気づくことができる不調を見逃さず、大切な家族の健康を守ってあげてください。

 

⇓動物病院、行ってますか?⇓

https://blog.hatena.ne.jp/Amycole/petseekers.hatenablog.com/edit?entry=26006613620621790

 

 

猫は強がり?

 猫は体調が悪くてもそれを隠そうとする本能があります。明らかに体調が悪そうだと気づいたときにはすでに症状が進行してしまっている場合が多いです。そうならないためにも猫が示す不調のサインを見逃さないようにしましょう。そのためには猫の普段の状態をしっかり観察しておく必要があります。

 

不調のサインとは?

【五感を使ったチェック】

・目ヤニ、涙が多い、鼻水、よだれ、耳の中の汚れといった見た目の変化

・普段と違う臭いがする(便の無臭、耳からツンとする臭い、口臭等)

・体を触った時に嫌がる箇所やしこりがないか

・普段の呼吸と違う音がしないか

 

【日常的な行動の変化】

・体を異常に痒がる

・1箇所だけを執拗に舐めたり齧ったりしている

・トイレの回数が増えた

・排泄に時間がいつもより時間がかかっている

・体重が落ちた(減量中以外で5%以上落ちるようなら病院へ)

・呼吸が多くなった(犬のように開口呼吸している場合は緊急事態なのですぐに病院へ行きましょう)

・心拍数の低下or増加

・体温の上昇or低下

・水を多く飲むようになった、長い時間水を飲んでいる

・よく食べるようになったor食べなくなった

・毛玉以外の嘔吐が目立つようになった

他にも睡眠時間の変化や普段寝ない場所で寝ている、食事にかかる時間が増えたなど些細な変化を見逃さないようにしてください。

 

※呼吸数、心拍数、体温などは毎日時間をとって測ることは難しいかもしれません。猫が膝の上で寝ている時や、抱っこされている時、撫でている時など、手から感じる感覚を意識するようにしてみてください。

 

健康な状態を感覚的に覚えておくことで、異常時に気づくことができるようになります。

 

少しでもおかしいと思ったら病院へ

 最初にいったように猫は体調が悪いのを隠そうとするので異常に気付きにくいです。飼い主さんだけで大丈夫だと判断せず、少しでも不調を感じたらかかりつけの病院を受診しましょう。受診の結果、特に異状がなければ安心できますし、前回お話したように病院に慣れさせることにもつながります。病院にも健康な状態のデータが残りますので、病気になった時の大切な診断材料になります。

 

愛猫の健康を毎日チェックできるのは飼い主さんだけです。「今思えばあれもこれも病気からくる不調のサインだったのか」「もっと早く病院につれていってやれていれば結末は変わったのではないか」「あの子のためになにかできることがあったのではないか」という思いはしてほしくないです。獣医師さんが「生まれつき感染していて体も弱くどうしようもない病気だった、誰が悪いということはない」と言ってくださっても、思い出すたびに「もう少し知識があれば」「何もしてあげられなかった」と後悔することになります。

このブログが悲しい思いをする人を1人でも減らせる手助けが出来たらと強く思います。

動物病院、行ってますか?

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今日はペットを飼育するうえで必ず付き合うことになる動物病院について一緒に勉強していきましょう。

 

 

元気な時でも通院しよう!

 普段の元気な時から動物病院でちょっとした診断や飼育相談を受けておきましょう。猫の体調が悪くなってから初めて病院を探すようでは飼い主の心に余裕が持てません。病院を探している間にペットの体調も悪くなってしまう可能性があります。ペットが健康なうちからかかりつけの病院を見つけておくことが大切です。動物病院を嫌がるペットは多いものです。体調が悪いときに連れていかれ、知らない場所で知らない人たちに体を触られる…。不快に感じても仕方ありません。少しでも慣らすために普段から病院に通うようにしましょう。

 

健康診断ってどれくらいの頻度でいくの?

 健康診断は犬・猫ならば7歳までは年に1回、8歳以上は半年に1回が目安とされています。8歳以降は熟年期に差し掛かり、少しずつ老化の現象が表れてきます。病気を悪化させないためには早期発見が肝腎です。動物病院になれさせることにもつながりますし、定期的な健康診断を受けるようにしてください。

 

ペット保険について

 動物の受診には公的な制度がなく、自由診療のため治療費は全額自己負担になります。いざという場合に備えるためにペット保険への加入も選択肢の一つです。ただし加入できる年齢や対象となる病気などについて細かな取り決めがあるので、十分に確認してから加入するか決めるようにしましょう。

 

かかりつけ医(ホームドクター)の選び方

①素朴な質問にも丁寧に答えてくれる。

⇒病状の説明はもちろん、基本的な質問にも丁寧に答えてくれる獣医師は飼い主も安心できます。専門用語ばかり、有無を言わさない言動の獣医師を信用することは難しいでしょう。

 

②検査や治療にかかる費用を事前に提示してくれる

⇒治療費や検査費は高額になるものがあります。同じ症状でも複数の選択肢や費用を提示してくれる病院は安心です。

 

③自分が飼っているペットの扱いが的確で知識が豊富

⇒犬が得意な病院、エキゾチックアニマルが得意な病院など、病院にも得意分野があります。飼っているペットを得意とする病院を見つけましょう。

 

④病院内が清潔

⇒生活であることは医療の基本です。

 

セカンドオピニオンに対応してくれる。

⇒検査に必要な機器がないなど、自院では対応が難しい場合に別の病院を紹介してくれたりセカンドオピニオンを推奨してくれたりするところは安心です。

 

⑥獣医師との相性

⇒話をするのはお互い人間なので、最終的には獣医師や看護師との相性となります。ペットが男性が苦手だった場合、女性の獣医師の病院にするなどペットと人との相性もあります。

 

ペットの健康のためにも病院との信頼関係を築いていきましょう。

 

 

野良猫のTNRについて

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こんばんは、猫好きの一人エミコレです。

 

今日はタイトルにもある通り、「野良猫のTNR」について私と一緒に勉強していきましょう。

皆さん”TNR‟ってご存じですか?(ちなみに私は動物について本格的に学び始めるまで知りませんでした…)詳しくは知らなくても「聞いたことがあるよ」って方もいらっしゃるかもしれません。

まずは”TNR‟という言葉から見ていきましょう。

 

 

”TNR‟って何?

T:trap(捕獲する)

N:neuter(不妊手術する)

R:return(捕獲した場所に戻す)

⇒対象は飼い主のいない猫たちです。

つまり野良猫を傷つけないように捕獲して、不妊手術を施し、捕獲した場所に返す(”TNR‟を行った猫に目印として、手術後の麻酔が聞いているうちに片耳の一部をカットする)という一連の流れを”TNR‟といいます。

 

野良猫の定義は?

野良猫とは、特定の飼い主がおらず、また定住の住居を持たず、餌をもらって生きているが餌以外の世話や健康管理がされていない猫、世話をする人たちが、猫の行動にたいして責任をもっていない猫のことをさします。

 

何故”TNR‟は始まった?

猫は交尾排卵動物なので、交尾が成立するとほぼ100%の確率で妊娠します。そして年に2~3回出産し、一度に生む子供の平均は3~5匹といわれています。猫はオスでは早くて3ヵ月、メスは5ヵ月~12ヵ月のうちに性成熟し、子供を産むことができるようになるので、すごい勢いで数を増やしていきます。

野良犬はめったにいませんが、野良猫は比較的どこでも目にする機会が多いのもそれが理由の一つですね。

 

妊娠出産を助長しているのが、人間が「お腹を空かせてかわいそう」という善意からくる餌やりです。ほかにも生ゴミの放置によって栄養状態がよくなった野良猫たちが出産を繰り返し数を増やしていきました。

野良猫たちが殺処分されるまで増加してしまったこと、これは自然の理として起こったことではなく、私たち人間の手によって起こってしまった人災です。

 

春や秋にどんどん生まれてくる子猫、保護されずにカラスなどにつつかれて亡くなる子猫、人間に保護されたが自分は面倒を見れないという理由で動物病院や愛護センター、保健所に連れてこられる子猫たち…。保護をされた子猫のうち里親が無事に見つかって引き取られていく子猫はごくごく僅かです。そのほとんどが”安楽死‟(最近では安楽死と言われていますが殺処分しているという事実は変わりません)という悲しい結末を迎えます。

減らない殺処分、野良猫の増加、猫の習性の不理解、不幸な命をなんとかしたいという目的のもとに”TNR‟という取り組みが始まりました。”TNR‟を行った猫は子供を産むことが出来なくなりますが、「1代限りの命として、地域全体で大切に見守ってもらう」という目的もあります。

 

”TNR‟ってどうやったら受けさせることが出来るの?

動物病院によっては、野良猫を連れてきてもらえれば手術などの費用はボランティアでやっているところもあります。(術後にノミなどの外注駆虫薬をつけている病院は薬代がかかることがあります)

また、地域によっては年に数回”TNR‟週間を設け、大々的にキャンペーンを行ったりもしているようです。

最後に

いかがでしたか?おそらく”TNR‟についてはさまざまな意見があり、賛同できないという方もいらっしゃるとは思います。ですが猫を好きでこの記事を見てくださっている皆さんにはこういった取り組みが行われていることをぜひ知っておいてほしいと思います。

 

迎え入れる犬を選ぶ

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今日は犬の特徴を考えながら、自分のライフスタイルや希望にあった犬を迎え入れるために必要な知識を学んでいきましょう。

 

 

私たちの日常に寄り添ってくれる犬との暮らしは、さまざまな喜びと楽しさに満ちています。

・自分一人では運動をしないけど犬の散歩にいくことで外出する

・一緒に旅行やドライブに行く

・生活にメリハリができる

・犬と触れ合うときは優しい気持ちで幸せを感じる etc

家族の一員としての認識が定着してきた今だからこそ、犬を適正に飼うためには知識や時間、お金が必要になります。犬の性格や特徴などを把握し、ライフスタイルにあった犬を迎え入れましょう

 

どんな犬を選ぶか

50Kgを超える超大型犬から2Kg前後の超小型犬まで、犬は猫に比べて大きさの幅が広い生き物です。大きければ大きいほど生活に必要なスペースやフードの量は上がっていきます。

犬種によっては性格や得意なことも異なります。犬は特に能力に特化させた選択交配を行ってきた歴史があるため、それぞれの特徴を把握する必要があります。

例えばボーダー・コリーやウェルシュコーギーなど人と働いてきた歴史をもつ使役犬は活発な個体が多く、相応の運動が必要になります。

一方でチワワやパグは人に愛されるために作出された愛玩犬です。使役犬ほどの運動は必要ありませんが、散歩によっていろいろな物事になれさせたりリフレッシュさせる必要はあります。

 

体の大きさ

大型犬

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・犬を飼っているという充足感があります。

・比較的穏やかな性格の個体が多いとされています。

・広い生活スペースが必ず必要になります。

・介護になると一人では体を起こすことも一苦労です。

・小型犬に比べると力も強いので体力が必要です。

 

中型犬

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・犬を飼っている充足感があります。

・犬種によって適度な運動が必要です。

・それなりの生活スペースが必要となります。

 

小型犬

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・小さいため何処へでも一緒に出掛けられます。

・限られた生活スペースでも飼うことができます。

・小型犬は怖がりな子が多い場合があります。

 

多頭飼いをする場合

先住犬のトレーニングがしっかり終わってから、新たに犬を迎えいれましょう。年齢差は5歳前後までが理想といわれます。

ここでは性別と先住しているかによって決まる相性について見ていきましょう。

 

♂(先住犬)×♀の場合 (◎)

⇒オスがメスを可愛がるのでうまくいきやすいと言われています。

 

♀(先住犬)×♂の場合 (〇)

⇒成長したオスがメスの上に立とうとする場合がありますが、うまくいきやすいとされています。

 

♂(先住犬)×♂ (△)

⇒激しい順位争いがおこりやすい組み合わせです。

 

♀(先住犬)×♀ (△)

⇒オス同士ほどではないですが、順位争いが起きることがあります。

 

相性についてはケースバイケースのことが多いので、どうしても先住犬とうまくいかないときは生活スペースを分けられるように準備するなど、事前に相性が悪かった時のことも想定しておきましょう。

迎え入れる猫を選ぶ

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さぁ今回は実際に猫を迎え入れようとお考えの方に参考にしてもらえるよう、猫の選び方についてお話していきたいと思います。

 

 

子猫か成猫か

子猫

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・成長を見守る楽しみがあります

・幼いときは体調が安定せず、きめ細やかな健康管理が必要です

・幼いときは数時間おきに糞尿の世話や給餌が必要です。

 

成猫

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 ・性格や外見に大きな変化が起きにくいです。

・子猫に比べ体調は安定しています。

・猫も身体的にも精神的にも落ち着いておりある程度穏やかな生活を送れます。

 

オスかメスか

オス(Male)

・顔や体格はメスよりも大きいです。たくさん猫を見ている人は顔立ちでオスメスの判別ができるようです。

・なわばり意識が強く、尿スプレーなどの問題行動が多いです。*1

・甘えん坊で人懐こい性格が多いといわれています。

 

メス(Female)

・オスよりも小柄です。顔つきもことなります。

なわばり意識は弱めです。多頭飼いの場合にメスはオスとも子猫とも比較的上手に付き合っていくことができます。

・成猫になるとクールな性格になることが多いといわれています。

 

 オスは甘えん坊でやんちゃ、メスはクールでおとなしめという傾向があります。あくまで傾向ですので個体差が大きいことを理解しておいてください。寿命はメスのほうがやや長いというデータがあります。

 

短毛か長毛か

短毛種(short hear)

・健康であれば基本的にシャンプーは不要で、ブラッシングのみで問題ありません。自身が行う毛繕いで体を清潔に保つことができます。

 

長毛種(long hear)

・こまめなブラッシングやシャンプーなどお手入れが短毛と比べて大変です。ブラッシングもこまめに行わないと毛がもつれて毛玉になってしまいます。放置しておくともつれがほどけなくなり毛を刈り取らなければならない事態にもなります。

 

雑種か純血種か

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雑種(Mix)

・性格や気質などの特徴が把握しづらい

・入手費用は安価で済む場合が多い

 

純血種(Purebred)

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・猫種による特徴(短頭、模様、体つき、毛の長さ等)が明確です。

・性格の傾向がある程度わかります。

・入手費用は高価になることが多いです。

 

 外見の特徴を固定していった猫の純血種は、成長後の容姿をある程度予測てきます。一方でミックスの猫が元ノラだった場合、出生が不明なことが多く成長後の容姿・性格だけでなく健康状態も未知数です。

 

 猫だけでなく動物を迎え入れるということは、その動物の一生に責任をもつことになります。猫の見た目の好みだけでなく、世話の手間、自分のライフスタイルにあっているか、迎えた後に最後まで面倒をみることができるかという視点をもって選びましょう。

*1:去勢することで解決することがあります

犬を飼う

 

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昨日は「猫を飼う」という題名だったので、今日何の話をするか想像ついていた人もいるかもしれませんね笑

今日は「犬を飼う」ことについて私と一緒に学んでいただけたらと思います。

⇓猫を飼う⇓

https://blog.hatena.ne.jp/Amycole/petseekers.hatenablog.com/edit?entry=26006613618330990

 

 

室内飼育と屋外飼育

 以前は屋外での飼育が一般的であった犬も、時代がかわるとともに9割の飼い主が犬を室内で飼育している(室内・屋外半々を含む)というデータがあります。動物に対する常識は常に変化しています。飼い主として、動物を好きな者として、一つの考えに固執しないよう気をつけないといけませんね

 

犬の目線になって

 室内で飼う場合でも、屋外であっても、犬にとって快適な環境を用意することが大切です。猫を飼育するときと同じですね。ただし犬は猫よりも種による性質・体重・運動能力が大きく違ってきます。自分の愛犬の特徴にあった環境づくりを心がけましょう。

 

室内飼育の注意点

 動物病院には「電気コード」を齧って口をやけどした犬の来院は少なくないようです。犬はなんでも口に咥えたりするので、電気コードのほかに誤飲などにも気を付けなくてはなりません。電気コードは隠す、誤飲のある可能性のものは片づけるようにしましょう。また、犬が口にしてしまうと中毒になってしまう観葉植物もあるので置かないようにしてください。

 また犬に行ってほしくない場所(台所や子供部屋、来客用の部屋等)には、しつけをすることも必要ですが、柵を設置し物理的にいけないようにすることも大切です。

屋内で穏やかに過ごしてもらうためにも、散歩や運動で屋外に行き体力を発散させてやりましょう。

 

屋外飼育の注意点

 意外に知られていませんが、屋外から家族の姿が見える、声が聞こえる場所に飼育スペースを設けることが理想です。また、短い鎖で一日中動きを制限することは犬にとって多大なストレスになるので、体の大きさに合わせたスペースを確保して柵で囲み、その中を自由に行動できるほうが望ましいです。

 屋外飼育ではどうしても犬とのコミュニケーションをとる時間が少なくなってしまいがちですので、意識的に一緒に遊んだり散歩にいったり犬との絆を深めていきましょう。

 

快適な室内の環境

・空調が整えられている

➡犬にとって暑さは大敵です。犬の適温は25℃~26℃といわれています。犬だけで留守番させるときなどは特に室温の管理に注意してください。

 

・犬の居場所をつくる

➡犬が一人になりたいとき、落ち着きたいときに安心できる居場所を用意しましょう。サークルやケージを風通しと日当たりが良い場所に設置してあげましょう。人の出入りが多い場所は犬が落ち着けないので避けてあげてください。

 

・トイレは寝床と離した場所に

➡寝床の近くにトイレがあることを嫌がる犬は多いです。衛生面を考えても寝床から離れた場所に設置してあげましょう。

 

・水はいつでも飲めるように

➡猫ほど水にうるさくはありませんが、猫よりも水をよく飲みます。常に清潔な水を飲めるようにしてあげましょう。ボトル型のものより器に入れたほうが犬は飲みやすいです。

 

・フードやおやつは手の届かない場所に片づけておく

➡犬は食欲旺盛な生き物です。フードを見える場所に置いておいたら知らないうちに食べていたなんてことは珍しくありません。犬が悪いのではなく、飼い主の管理不十分ですので犬を叱らないようにしてください。

 

普段から是非やっておいてほしいこと

 猫と同じく普段から災害時に備えておいてください。避難所に同行避難する場合は犬はクレートに入れておくことが条件になっている場合があります。普段から目に入る場所にクレートをおいておく、クレートを休憩所や寝床として使いなれさせておくことが大切です。

 

 ※犬を迎え入れた初日

 犬はなるべく午前中に迎え入れ、夜が来るまでに少しでも環境になれる時間をとってあげましょう。そのほうが犬の負担はすくなくなります。

 初日は猫と同じく緊張しているので体調に気を使う程度で必要以上に構わないようにしましょう。1週間ほどは優しく見守り、環境に慣れてきてからスキンシップをとるようにするといいと思います。

猫を飼う

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家の主の貫禄をかもしだす猫

 今日はこれから猫を飼おうか考えていらっしゃる方の参考になるよう、猫と人がストレスなく暮らすために知っておきたい猫の習性についてお話していこうと思います。

 

 

◆猫を飼育する際に守りたいこと

 「完全室内」で飼育してください。

昔は猫は放し飼いが一般的でしたが、現代では猫の健康面、衛生面、飼育マナーの面からも室内飼育が推奨されるのが一般的です。

屋外に出すと交通事故や猫同士の喧嘩、感染症などのリスクが高まります。飼い猫の平均寿命は年々伸びていますが、これは「良質なフードが増えた」「完全室内飼育」「動物病院の受診率増加」があげられます。屋外で生活している猫の平均寿命は大幅に下がります。

 室内飼いのデメリットがあるとするならば、刺激(家族以外の人、他の猫との接触)が少なく運動不足になりやすいことです。しかしそれは猫と遊ぶ時間を毎日10~15分確保する、運動を促すための環境づくりに配慮することで回避できます。

「室内だけでは自由がなくて猫がかわいそうだ」と無責任に外出させるより、室内でいかに満足に暮らせるかを追求していきましょう。

 

◆猫のための環境をつくる

 猫は犬と違い3次元的な動きを得意とし、身を隠せる暗くて狭い場所を好む傾向があります。自然下では高い木に登って休んだり、木の洞を寝床にしたりして生活していました。

 これを飼育下で再現させるためにキャットタワーを設置したり、階段状に家具を配置したりして上り下り出来るように工夫しましょう。

 猫にとって高く登れる場所があったり隠れられる場所があることは運動や寝床といった意味だけではなく精神的にも安心できるものです。次の項からは環境づくりについて具体的にみていきましょう。

 

◆快適な環境とは?

・空調が整えられている

→猫が快適な気温は18~26℃程度です。冬は自分から布団に潜り込んだりして暖をとることが可能ですが、真夏はエアコンがないと熱中症になる可能性が高くなります。特に子猫や治療中の猫は快適な気温を保つことが重要です。またこの際エアコンの風が直接当たることがないよう注意しましょう。

 

・新鮮な飲み水がある

猫は犬より水にうるさい場合が多いです。食事をする場所に一緒にある水を飲まなかったり、皿に注いだ水は飲まないのに蛇口から直接水を飲んでいたり…

新鮮で清潔かどうかを自分で判断しているのでしょうね。水を循環させる給水機や飲み場を複数用意するなど試行錯誤してみましょう。給水機は中にカビが生えたりしやすいのでこまめに掃除をしましょう。

 

・上下運動、隠れる場所

→さきほどもいったように重要な要素になります。キャットタワーならばどちらの役割もこなすことが可能です。三次元の動きは犬とは大きく異なる猫の特徴です。高さを利用することができれば部屋の広さはさほど問題ではありません。

 

・日の当たる場所がある

→猫は日光浴が大好きです。日中はよくひなたぼっこをしています。窓から外の景色を眺めることも好きなので、ぜひ猫がゆっくりできるスペースを確保してみてください。

 

・好みの寝床がある

→猫を観察しているとわかるのですが、「最近は「そこ」がマイブームなのね」という好みの場所を自分で探して寝ています。自分で寝床を開拓していくのも好きなようですが、猫の体がすっぽり収まるくらいの寝床を用意してやることも大事です。冬は暖かい素材、夏はひんやりした素材をそれぞれ準備するといいでしょう。多頭飼の場合は頭数分用意してください。

多頭飼の場合、猫用トイレは頭数+1個を置くようにしてください。

 

・爪とぎを置く

→猫はよく爪を研ぎます。(寝起き、嫌なことがあった時、落ち着きたい時…etc)

壁や家具で爪を研ぐのを防ぐためにも爪とぎは設置しましょう。ちなみに爪とぎ器の素材はたくさんあるため、猫にあった素材を探してみましょう。

 

◆普段から是非やっておいてほしいこと

 猫は環境の変化を嫌います。突然キャリーバッグに入れられ知らない場所に運ばれる、室内を自由に行き来していたのにケージの中に入れられるなど…。

 しかし動物病院に行くときにはキャリーバッグに入れる必要がありますし、災害時の避難所はケージの中で生活する必要があります。普段から目につく場所にバッグを置いておいたり、ケージでの生活に慣れさせておくことで、猫への負担を減らすことができます。どうしたら猫のストレスを軽減させられるか、普段から常に意識しておきましょう。

 

※猫を迎え入れた初日

 知らない場所で知らない人に囲まれることで猫は緊張しています。怖がって部屋の隅で固まったり隠れてしまうこともあるので、できるだけ構わず静かに過ごさせてやりましょう。環境に慣れるまではケージ内で過ごさせるのもよい方法です。

 猫によっては興奮して走り回ったり、遊びすぎてしまう子もいるようです。実際にうちに来た子は初日はずっとテンションが異常に高かったです。子猫は「明日疲れるから今日はこのぐらいでやめておこう」など自分で予測して行動をセーブすることはできません。ただ「あぁ元気な子だなぁ」と思って眺めていると、次の日に元気がなくぐったりしていたということにもなりかねません。猫を守るためにも様子を注意深く観察し、飼い主がブレーキとなってあげられるように意識しておきましょう。