ゼロから始める動物理解

ペットについての豆知識や役立ち情報 Twitter:https://twitter.com/ewheQXb4IEDaFiO Twitterではブログの更新予定や毎日お昼に動物に関する雑学を投稿

猫の一生を見守る

f:id:Amycole:20200906203709j:plain

猫のライフサイクルを学んでいきます。

人間は寿命が長いので、人の一生に付き添って最後まで見ることはできません。しかしペットは違います。ペットを迎え入れてからその子の最後の日を迎えるまで、飼い主は責任をもって飼育する覚悟が必要です。今日は猫の年齢について見ていきながら、猫が「その一生をどう過ごしていくか」について勉強しましょう。

 

 

猫の成長過程

①新生子期(生後30日くらいまで)

 生まれたばかりのころは母猫が排泄から授乳、子猫のすべての世話を行います。1週~10日で目と耳が開き、20日もすると歩けるようになってきます。2~3週齢から「社会化期」が始まり、母猫や兄弟姉妹との関係が深まり、4週齢あたりからは猫たちとじゃれあうことで猫同士の接し方から遊び方までを学んでいきます。

②幼年期(生後30~90日くらいまで)

 活発に動き回り、自力で排泄が出来るようになります。乳歯が生えそろい離乳の時期になります。野生の世界では母猫が子猫たちから離れている時間が増え、捕まえた獲物を巣に持ち帰るようになります。離乳を終えた子猫たちは母猫について回り狩りの仕方を学びます。

③少年期(生後90日~6か月くらいまで)

 兄弟姉妹同士や、飼い猫であれば人との関わりに慣れていく時期です。この期間で外界からの様々な刺激に触れさせ経験させておくことで、社会性が豊かに育ちます。90日頃からは爪とぎも自分で行うようになるので、家具などで研いでしまうことを防ぐように事前に爪とぎ器を用意しておきましょう。

④青年期(生後6か月~1年くらいまで)

 生後6か月頃から母猫が子猫の自立を促します。猫たちは性成熟を迎える時期であり、繁殖行動ができるようにもなります。雄はなわばりを主張する尿スプレーを始めたり、雌は初めての繁殖期が訪れます。

※性に関する行動は不妊手術をすることで抑制することができます。

 詳しくは下記の記事を参照してください。

 

petseekers.hatenablog.com

 

⑤成年期(生後1年~10年くらいまで)

 個性がはっきりあらわれてきて、自己主張が激しくなってきます。体の調子も安定し、猫として猫らしく穏やかに暮らせる時期になります。

⑥高齢期(生後10年以上から)

 動きが遅くなり、寝ている時間が徐々に増えてきます。脳の機能が低下していき、怒りっぽくなったり威嚇することが増えたりすることがでてきます。飼育下では排泄の失敗が出てきたりする時期になります。

 

猫の寿命

このブログでは度々触れてきましたが、飼い猫の寿命は昔と比べどんどん伸びています。ギネス世界記録ではなんと38歳の猫が登録されていますし、20歳を超える長寿猫も増えています。それだけ寿命が延びたことを理解して、20年後まで責任を持てるのか、きちんと考えたうえで猫を迎える必要があります。