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犬の食事管理

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猫は自分で食べる量を調整するため、1日の食事分を一度に与える自由給餌で問題ありませんが、犬は与えた分をそのまま食べてしまうため、一日に必要な量を数回に分けて与える定量給与法をとらなければなりません。

 

今日は犬に与えるごはんの栄養バランスについてお話していきます。

 

愛犬の状態に適した栄養バランス

犬は本来肉食の動物でした。しかし人と共存してきた長い歴史の中で「雑食寄りの肉食」になってきました。

そんな犬に必要な栄養バランスは人間とは異なります。本来肉食であったため、犬は人間よりも多くのたんぱく質を必要としますが、炭水化物は人間より必要ではありません。

人間の食べ物を食べると塩分過多になり心臓や腎臓に負担がかかりますし、脂肪の取りすぎは肥満の原因にもなります。

 

健康時には市販の総合栄養食を

犬用に作られた「ドッグフード」には様々なものがあります。犬に必要な栄養素をすべて満たすように作られているのが総合栄養食です。基本的にはこの総合栄養食と清潔な水を与えるようにしておけば健康を維持できるようになっています。

 

過度な栄養は悪影響を与えることも

最近では犬用の栄養サプリメントをみる機会も増えていますね。

偏食の子であったり食べる量が少ない場合などには栄養を補ってくれる便利なものですが、必要量の総合栄養食を食べている子には基本的に必要ありません。むしろ栄養の取りすぎは過剰症をまねく原因になってしまうので、サプリの使用をお考えの方はかかりつけの獣医師に相談してみるといいかもしれません。

 

愛犬の年齢や体形、犬種にあったフードを選びましょう

最近では犬種や年齢、肥満用によって細かく分けられたドッグフードが売ってあります。ほかにも成長段階や繁殖期かそうでないかによっても必要な栄養が違いますから、愛犬にあったものを選ぶようにしましょう。

 

手作り食について

手作りで市販の総合栄養食と同じ要素のものを作れるならば構いませんが、そのためには犬の栄養に関する知識をしっかり身に着けておく必要があります。

ドッグフードだけでは味気ないから肉や魚、野菜などを与えたいという場合は全体量の1割程度に抑えてあげましょう。ドッグフードの栄養バランスを崩さないことが大事です。

犬に与えてはいけないものについてはこの記事を参照してください。

 

petseekers.hatenablog.com

 

ボディコンディションスコア(BCS)

犬の見た目と触った状態から、どれぐらい太っているか、痩せているのかをみる目安になります。

BCS1~5まであり、1は痩せすぎ、5は肥満となります。ここでは理想体重のBCS3の状態についてお話します。

【理想の状態】

過剰な脂肪の沈着がなく、手で肋骨に触わることができる。上からみて肋骨の後ろにくびれがみられる。横からみると腹部から股にかけて釣り上りがみられる状態。

 

愛犬の状態と食事については健康を保つ重要な要素ですので、常に意識しておきたいですね。